100円ショップでカラコンを買ってはいけない
当然ながら、カラーコンタクトにも注意が必要です。
元々カラコンは、塗料がある分、酸素透過性などの性能が通常のコンタクトよりも低い。クオリティーの高いレンズなら問題ないですが、海外製の安価な商品のなかには、本来溶け出さないはずの着色料が溶け出してきたり、酸素透過性が非常に低い商品もあります。
最近は、100円ショップや量販店の雑貨売り場でも購入できますが、そんな信頼度の低いレンズを目に入れていいわけがありません。
装着時間も普通のコンタクトより短く8時間程度が望ましいので、本来朝入れたら夕方には外した方がいい。カラコンの場合は、メイクの一部になっていますので、なかなか外せない状況もあるかと思います。ですから最低限、高度管理医療機器として承認を受けているカラコンを選ぶべきです。
雑貨のようなものでは非常に危険ですし、目の病気になってカラコンを楽しめなくなるばかりか視力まで失いかねません。
眼科医の中にはカラコンそのものを否定する医師も多く「眼科に行くと怒られてコンタクトを処方してもらえないから行きたくない」と思い、足が遠のいてしまうかもしれません。
ただ、僕自身は、カラコンは今や女性にとってはメイクの一部になっています。男女問わずつけると気分も変わりますし、正しく装着できるならいいと思います。僕自身も若いころはつけていたこともありますしね。
でも、使い方を間違えたら……、前述した通りですね。失明しても構わないという人はいないはずです。
(聞き手、構成=ライター市岡ひかり)