一冊の本の中核は全体の2割もない

部分を積み上げて全体を理解するのではなく、全体を把握したのちに部分を理解するように心がけます。そのほうが効率的だからです。独学の基本は読書ですが、「読む」前に、15分ほどでパラパラとめくって「見る」ことが大切です。

そうやって読む価値があるか否かを判断したうえで、読みたいと思ったところから読み始めます。筆者の問題意識による章立てが、読み手にとっての重要度に合致するとは限らないからです。目次、索引も、先に読むべき箇所を探す参考になります。私の考えでは、索引のない本は本ではありません。