「電柱ゼロ」はまったく実現していない
よく言われるように小池都政は「公約は蔑ろにして、しなくてもいいことをする」という側面がある。選挙期間中は、いろいろ誤魔化していたけれど、間違いなく事実だろう。目の前の電柱を見れば分かる。
公約の電柱ゼロ? 8年間でそうなりましたか? まったくなってない。
たとえば私の家の近所に日赤通りってのがあるんだが、そこを通る子供の自転車、歩行者は、電柱が邪魔して、まともに走る(歩く)ことができない。ここは日赤病院があることから、救急車がしょっちゅう走り、おまけにバス通り。じつに危険なのだ。
こういうところこそ電柱埋設の一丁目一番地だと思う。しかし手をつけない。自転車レーンなど夢のまた夢だ。
自転車側にも責任はないとは言わないが…
小池都政が昔も今も「公約無視」「自転車無視」あるいは「軽視」であることは、こういうところからも明らかだろう。
自転車のマナーが云々言うヒトは多い。そして、その指摘は事実だ。歩行者気分で安易に自転車に乗る人の多いこと。しかし、こうした状態ではマナーもヘチマもないというのも、一方の事実なのだ。自転車レーンを? 走れるものなら走ってみろ。
今回の都知事選の投票率は(東京としては珍しく)60%を超えた。多くの人は小池都知事に信託を付与したということだ。そこを否定はしない。しかし、今回の信託は、正直申しあげて「他の連中に較べたら、ユリコの方がマシに見えたから」に過ぎない。そこを忘れないでいただきたいのだ。
小池都政のこれまでに関して、納得しかねる部分はいくつもある。そのダメ部分が一番顕著に出たのが、こうした自転車がらみだろう。そして、その自転車がらみ都政こそ、知事が本当に市民生活に向き合っているかが出る部分だと思えるのだ。