LUUPに乗る条件は「交通ルールテスト」全問正解

都心の道路では、このところLUUPがとにかく目立っている。青緑と白のシェア電動キックボードだ。

LUUPステーション
筆者撮影
LUUPステーション

見た目にもさわやかでオシャレ。特に若い女性が乗っているのを見ると、なんだか「新時代」とも思う。じつは私も何度も乗っている。使い方によっては便利だ。

国も利用を促進したいようで、道交法改正で昨年7月から、一定の要件を満たせばこの電動キックボードに運転免許なしで乗れるようになった。

利用法は簡単で、スマホのアプリを起動して、QRコードを読み込むだけ。それで借りられる。昨今は登録の際にアプリ上で「交通ルールテスト」を受験して、全問正解しないと利用できないシステムになっている。

電動キックボードは原則として車道の左側を走り、歩道では降りて手で押して歩く、といったルールを理解させる取り組みで、交通法規にも気を遣っていて、ちょっとエラいとも思う。

LUUPの交通ルールテスト
筆者撮影
LUUPの交通ルールテスト

速度、操作性、制御、操舵性がアップ

そしてもうひとつ、ちょっとだけ感心していることがある。このところ、速度も、操作性も、制動も、操舵性も……、なんだか良くなっているのだ。

一言でいうと、前につんのめりにくくなった。ブレーキにもしっかり感がある。特に真四角の「特定小型原付ナンバー」が付いている新モデルがそうだ。

実は以前から、これらの進歩を予感していた。ちょっと前、電動モビリティ新製品展示会で試乗車に乗ってみたからだ。私が試したのは、セグウェイ社など数社が出している製品だったのだが、共通して次のような進化があった。LUUPの現状ともあわせて、一つひとつ見ていこう。