最初に「医師の出身大学」を見よ

では、ホームページの何を見ればいいのでしょうか?

私が最初に必ず見るのは出身大学です。出身大学を書いていない医師がときどきいます。自分の母校をホームページに書かない心理が私にはよく分かりません。医師としての基本の部分は母校の医学教育で作られたわけですから、それは書いてほしいと思います。母校にプライドを持っていれば、必ず書くはずです。

日本の大学医学部は、国公立・私立・その他を含めて82校あります。入学の難易度には大きな幅がありますが、簡単に合格できる医学部は現在ではないとも言えます。

いわゆる偏差値の高い医学部を出た医者が優秀とは限りませんが、私の経験では中核都市にある国立大学出身の医師には、責任感が強い人が多い傾向があるように見えます。

「内科・小児科」の医師は子供のかかりつけ医には向かない

次に見るのは、標榜科です。日本の法律では、その医師が何の専門家であっても、自由に診療科を標榜できることになっています(麻酔科は別)。

しかし、医師というのは、専門は一つしかありません。外科医というのは、通常、消化器外科医のことであり、整形外科医や脳神経外科医のことではありません。

また、内科医というのは大人の内科医であって、小児医療の専門家ではありません。あるクリニックに医師が一人しかいないのに、標榜科目の数が三つも四つもあったら、それは自分の専門外の領域に手を伸ばしているということです。

ホームページをよく読んで、その医師が医学部卒業後にどういうキャリアを積み、何を専門にしているかよくチェックしてみてください。

「内科・小児科」を標榜しているクリニックはたくさんありますが、たいていの場合、その医師は内科医で、子どものことは詳しくありません。子どもが風邪をひいたとき、そういうクリニックへ行くことはまったく問題ありませんが、かかりつけとして子どもの成長を支える医師になってもらうには無理があります。

また、大人だけを診ている内科クリニックが「内科・循環器内科」を標榜していたら、その医師は循環器を専門にしている内科医という意味です。広く内科一般の診療ができて、さらに不整脈や狭心症といった循環器の病気が専門ということです。

したがって、ホームページを見るときは、出身大学から始まって、その医師の経歴を見ます。どういう修業を積んできて開業に至ったのか、いわばその医師の「過去」をチェックするわけです。