隙間は「つくる」ことができる

以下の①②は見せ方によってつくられる隙間、③④は健康上望ましくない体型・骨格によるもの、⑤はテクノロジーによる隙間です。

① 脚を開いて立っている【画像1】
→つま先をピッタリとはくっつけずに、隙間ができるくらい脚を広げて立っています。

② 脚が細く見えるポーズをしている【画像2】
→腰を後ろに引いたり、片脚だけ前に出したり、片方の膝を曲げるなどして、隙間ができるようなポージングテクニックを使っています。

③ O脚
→つま先がくっついている時に膝と膝がくっついていないO脚の場合、気をつけの姿勢をしていても脚の間に隙間ができやすいです。

④ 極度の痩せすぎ
→太ももの付け根から膝にかけてがまっすぐで、内もものふくらみがない人は、極度のやせすぎで生理不順や免疫力低下など、健康問題を抱えている可能性もあります(体質的に太れない人もいるので、見た目だけでジャッジはできませんが)。

⑤ アプリで加工して隙間を広げている【画像3】
→技術の発達による産物ですね……。

「太もも市場」で得するのは誰か

今ではスマホでも気軽に写真の加工をしたり、レンズを変えて印象を操作したりすることができてしまいます。太ももの隙間をつくるぐらいなら、数分で見分けがつかないほどできるのです。

なくてもいい隙間を、こうしたテクニックを使って「ないほうがおかしい」とでもいうかのように扱う環境は、多くの女性を間違ったダイエットに導き、心身共に苦しめています。

「太もも市場」で本当に恩恵を受けているのは、理想を追いかけるダイエッターではなく、人のコンプレックスを利用して注目を集めている人やビジネスなのです。