モヤモヤしたままでは相手だけでなく自分に対する理解も出来ない

ここまで掘り下げられると、

「なんでも聞いてと言っていた先輩に、質問をすると、それぐらい自分で考えてと返されてモヤモヤした」というだけではなく、

私は、状況によって態度を変える人が苦手です。
自分自身が、相手の状況を理解して、臨機応変に対応する力が弱いと感じているからです。

と、「意見」が言えるようになります。

なぜ、そう感じるのか、なぜ、それが嫌なのかを言葉にできるようになると、「じゃあどうするか」が見えてきます。

一緒に考えましょう
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「違和感がある」「モヤモヤする」で終わらせていたら、自分に対しても、相手や周りの状況に対しても、深い理解はできません。

言葉にすることで、見えてくるのです。

「要するに」より、「何が一番」

先ほども触れたように、言語化のポイントは、大きな1つの袋に入れているものの中身を全部出して、それを言葉にしていくことです。

全部出した後、やりがちなのが、「要するに」とまとめようとすること。

「違和感」という大きな袋に入っているものを全部書き出して、並べた後に、「じゃあ、要するに何だろう」と考えると、また「違和感がある」「モヤモヤする」に戻ってしまいます。

「要するに」と抽象化するのは、難しいもの。

それよりも、「何が一番」と、書き出した具体の中から1つを選んでください。

その1つが、すべてではないですが、漠然としたことを言うよりも、1つの具体的なことを言った方が伝わります。