転職もビジネスだから、多少ズルくてもOK

いい企業が見つかれば転職したいけど、まだわからないよ……。本気の決意と言われても、こうした本音の人がほとんどかもしれません。

それでOKです。転職エージェントがビジネスなら、転職を検討しているあなたにとってもビジネスです。ややずるく思われてしまいますが、本音はさておき「転職活動を本気で進める意思」が転職エージェントに伝わればOKなのです。これで、「この人にならば最高の求人を案内しても大丈夫だ」と思わせることが大事なのです。

自分で探さなくても最高の求人を運んでくれる、応募書類を代筆してくれることもある、面接には「こう話してください」とあなただけの対策を立ててくれる……。転職エージェントを最高のパートナーにすることで、転職のストレスがゼロに近づきます。

ここでは、転職エージェントに特別待遇を受けられるコツをすべて公開します。

面談の様子
写真=iStock.com/Wasan Tita
※写真はイメージです

私自身、転職エージェントとして働いていました。退職学の研究家として活動を始めてからは、転職の相談に乗るかたわら、転職エージェントの育成もしています。

その経験から申し上げると、転職エージェントが本気になるきっかけは、みなさんが「そんなこと?」と思うほどシンプルです。だからこそ、「みんなやらない」のです。

「転職エージェントへの登録」を少しだけ工夫するのです。

では、具体的にどうやって登録するのか? 見ていきましょう。

登録ページの備考欄や自由記入欄に書くべき「ひと言」

そもそも、「登録段階で本気かどうかなんて伝わるの?」と思われるかもしれません。

大丈夫です。伝わります。

「登録」には、二種類あります。一つ目は登録画面に従った「普通の登録」です。二つ目は転職活動を進める意思を伝える「本気の登録」です。

「普通の登録」と「本気の登録」は、何が違うのでしょう。それは、ちょっとしたひと言です。

登録ページに「備考欄」や「自由記入欄」があるでしょうか? なければ、登録を求められるであろう履歴書の「備考欄」の中が使えます。職務経歴書の「職務概要欄」の上に一行足すこともできます。「転職する意思が固まりましたので、登録しました」と、ひと言添えましょう。

たったこの一文で、転職エージェントの「この人と最高の企業の橋渡しになろう」というプロ意識に火がつきます。

「いつまでに転職したいのか」も入れましょう。転職の本気度をダメ押しできます。

「そんなに細かく決まってないですよ」という場合でもOKです。転職活動の平均的な活動期間である「3.5カ月」を目安に使いましょう。伝える転職希望期間が短すぎても長すぎても、転職エージェントは本気になりづらいからです。