条件①「子どもの自己肯定感を高める」

不登校の子は「学校に行けない自分はダメだ」「自分が悪いからこうなってしまったのだ」など罪悪感を持っており、自分を肯定することができないでいます。自分に自信を持てず、前向きな気持ちになれません。つらい現状を打破するには、自己肯定感を高めることが必要なのです。

お父さんお母さんは、お子さんにたっぷり愛情をそそいであげてください。たくさんめたり、お子さんの年齢によってはスキンシップを取ったりすることで愛情を感じさせてあげてください。スダチでは親御さんに「1日10回以上褒めてください」とお願いしています。

親指を立てる大人と子どもの手
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条件②「正しい生活習慣に戻す」

学校に行っているときは、朝はきちんと間に合う時間に起きて、夜は早めに寝ていたはずですよね。ところが、不登校の子の多くは夜遅くまで起きていて朝起きることができず、ひどい場合には昼夜逆転しています。食事をとる時間もまちまちになり、食欲も出なくなります。

生活習慣の乱れは心身ともに悪影響があります。

生活習慣が乱れたままでは、元気が出ません。正しい生活習慣は必須ひっすです。

起床時間は、学校に間に合う時間を設定します。学校に行っていたときは朝6時半に起きていたというなら、6時半です。そして、朝ごはんを食べましょう。食欲がなければ、飲み物だけでもかまいません。家族と一緒に食卓につくようにします。

朝食を食べる家族
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就寝時間も決めて、夜はしっかり眠ります。睡眠時間が短いのは良くありません。理想的な睡眠時間は、小学生9~11時間、中学生8~10時間と言われています。たとえば夜9時半に寝て朝6時半に起きれば睡眠時間は9時間確保できます。

朝起きたら、朝日を浴びるようにしましょう。朝日を浴びるとセロトニンという神経伝達物質が分泌ぶんぴつされます。セロトニンは心身の健康に欠かせないホルモンです。朝10時までに太陽の光を浴びると、セロトニンがじゅうぶん分泌されて体内時計がリセットされると言われています。夜になると眠くなり、睡眠の質も良くなるのです。