条件⑤「しなやかな考え方を教える(マインドセット)」

不登校の子は、「◯◯は××だ」のような思い込みがあったり、ものごとを硬直したとらえ方で見ていた状態になっている場合が多いです。

たとえば「挑戦は怖いことだ」といったようなことです。

一つの考え方に固定されると、ものごとの明るい面が見えなくなってしまいます。挑戦は怖い面があるのは確かです。失敗して恥ずかしい思いをするかもしれません。でも、それだけではないはずですよね。簡単ではないからこそ「挑戦には価値がある」のです。怖さを乗り越えた先には大きな成長があるでしょう。「失敗したらまた挑戦すればいい」「自分には挑戦する力がある」と思うことができれば、怖さも減ります。

また、「頭の良さは決まっている」という思い込みがあれば、できないことは避けたいと思うでしょう。でも、「知性は発達させられる」と思っていれば、いまはできないことも挑戦すればできるようになると思えます。

不登校についても「学校に行けていない自分はダメだ」と思うのではなく、「これを乗り越えられたらすごいぞ。成長できる」と、しなやかに考えられるようになってほしいのです。

しなやかな考え方を基本に置くことを「マインドセット」と呼んでいます。

ネガティブな出来事も、捉え方次第です。

まずは親自身がポジティブな捉え方をすることが大事です。そして、子どもにポジティブな声かけをしてください。「たとえ失敗しても、挑戦したことがかっこいいよね」といったことを日々話してもらうイメージです。

小川涼太郎(著)、小野昌彦(監修)『不登校の9割は親が解決できる』(PHP研究所)
小川涼太郎(著)、小野昌彦(監修)『不登校の9割は親が解決できる』(PHP研究所)

子ども自身がしなやかに考えることができているときは、どんどん褒めましょう。

これを続けることで、必ず変わります。

再登校できるようになるだけではなく、これからの人生で出会うさまざまなトラブルを乗り越える力になるのです。

スダチに相談に来る方は再登校を目標としているわけですが、学校に行く・行かないを超えて、「しなやかな考え方」が身についたことが、これからの人生にとって良かったと言ってくださいます。ものごとの捉え方が変わることは、お子さんにとっても親御さんにとってもプラスになるということなのです。