孤独という自由が、相手を受け入れるゆとりをつくる
離れるのが不安な相手から離れる。それは、とても勇気のいることです。それでも、離れれば、そこに必ず新鮮な空気が流れ込んできます。
ベッタリとくっついていたところから離れれば、必然的に隙間が生じます。そこに、何かしらのものが流れ込みます。
それは必ずしもいいものばかりではなく、たとえば寂しさや不安といったものかもしれません。でもそれは、新鮮な寂しさであり、新鮮な不安であるはずです。
「ひとりになったらどうしよう」。いままでそんなふうに怖れていた、「ひとりになる」ことを、自分から選び、向き合ってみる。それによって、初めて感じられるものがあります。
ひとりの時間ができて、誰にも気兼ねせず、好きなことができる。特定の人に気を遣う必要もない。どんな人間関係も、自分の意志で選べる。そんな自由や解放感、ワクワクした気持ちを味わえるはずです。
「ひとりになったらどうしよう」という不安は、ひとりになれば消えます。ひとりになることでもたらされる、心と時間のゆとりが、新たな人との出会いを受け入れる素地になるのです。