子どもにやってほしいことを親が見せ続ける
真似してほしいことというのは、自分より弱いやつらへの優しさや思いやり、困っている人に対してどうするか。泣いてたらヨシヨシしたり思いっきり抱きしめたり、ケガしたら絆創膏を持ってきたり、人の痛みが分かる人、与えられるより与える人になってほしいんです。
僕たちが率先して利他的な行動をしていると、子どもたちは見てくれていて、娘は自分の物を買うよりも、ばあちゃんにお金を使っています。くーちゃん(次女)も弟たちに果物を分けてあげているし、カチも弟たちをたくさん笑わせています。こういう喜びや幸せを作るためのアクションを起こせた時には、びっくりするほど褒めています。
アイツらはもちろん怒られたいとは思っていません。それよりも何よりも褒められたいと思っている。5歳くらいまでは怒らなくていいから、悪いことをやめさせるより、やってほしいことを自分たちが見せて、それをやってくれたら褒めるのを繰り返す。それでいつか言葉の意味が分かるようになってきたら、そこで初めて伝えればいいと思います。
怒鳴ってしまえば後悔が長く続く
昔読んだ島田紳助の本にこんなことが書いてありました。
「子どもは親の真似をするんじゃなくて、親が楽しくやってることを真似する。だからピアノをさせたいなら親が楽しくピアノを弾く。勉強をさせたいなら親が勉強を楽しくやってる姿を見せる」
確かに、「勉強しろ」「将来困るから」って言われても、親が勉強してるところを見たことがなかったり、しないと何が困るのか、勉強をすると何がメリットになるのかも分からなかったりしたら、普通はやらないですよね。
善悪の判断をしない子どもは、いいところも悪いところも真似するから、子どもを直す、変えるというスタンスじゃなくて、自分たちの接し方や考え方を変えるだけで楽になると思います。
僕たちも初めから怒ってなかったわけじゃなくて、少しずつ変えていきました。
ママがよく言ってる「片付けなんて5分で終わる」は本当にそうだなと思っています。汚されても、片付けた物をまた出されても5分あれば片付けられる。でも怒鳴ってしまったら、子どもたちの寝顔を見た時に「なんであんなに怒ってしまったんだろう」と後悔する。その後ずっと。
それなら5分で片付けた方が、お互いにハッピーじゃないかなって思います。