親が叩けば叩く子になり、怒鳴れば怒鳴る子になる
親がタバコを吸ってたらタバコ吸う真似とかするじゃないですか? だから叩く・怒鳴る行動を真似するようになるんです。自分もそれで親の言うことを聞いたから、相手にも同じようにすればいいんだと思って。悪いことをやめさせるためにキレたり叩いたりすると、子どもはさらにキレたり叩いたりするようになると思います。
TikTokやYouTubeで、僕がカチやオクに棒でしばかれたりしている動画があると思います。
あれは動画だから怒っていないのではなくて、動画を撮っていなくても怒りません。
アイツらが怒っていても、僕はふざけたり笑わせたりしていました。
するとどうなるかというと、カチは、弟たちが怒って車のおもちゃを投げつけたり、銃で殴ったりしても、仕返さずに笑ってふざけたりして僕と同じ反応をするんです。
僕がカチに叩かれた時に叩き返していたら、やり返すカチになってると思います。
叩けば叩く子になるし、怒鳴れば怒鳴る子になる。
なぜなら、叩かれて痛かったから、怒鳴られて怖かったからやめようと自分が思ったなら、自分も同じことをすれば相手を同じ気持ちにさせられると学習するから。
困った時に暴力や強い言葉で解決する子にしたいのなら別ですが、そんな人はほとんどいないでしょう。
とんでもないイタズラも何度もやれば飽きてくる
感情に任せて怒るのは誰でもできるし、それでやめさせられても、結果自分たちがなってほしくないアイツらになってしまいます。
食べ物をぐちゃぐちゃにしたり、部屋中トイレットペーパーまみれにしたり、物を大切にしなかったとしても、アイツらも何回もやってると飽きてくるんです。カチは毎日ペットボトルの水をリビングに撒いていたのに、しばらくして「最近やらなくなってるな」みたいになりました。前にママと実験したのですが、水の入った2リットルのペットボトルをカチの前に置いても何もしなくて、「水で遊ばへんの?」って聞いたら「濡れるから」って答えたんです。
毎日撒いて、濡れて着替えがなくなっていたカチから「濡れるから」って返ってきたことに、とても感動したと同時に寂しさすら感じました。
アイツらも「飽き」という名の成長をしますし、言葉の意味がちゃんと分かるようになったら改めて教えればいい。だから、子どもたちが小さいうちは、森ケは真似してほしいことを行動で見せています。