子どもがいたずらで食べ物を粗末にしたとき、どうすればいいのか。YouTubeチャンネル「森ケの日常」(チャンネル登録者数85.1万人)を配信する森三久さんは「怒って言うことを聞かせても、何が悪かったのか子どもはわかっていない。それよりも、やってほしいことをしたときに褒めることが大切だ」という――。

※本稿は、森三久『僕の自慢のヤバい家族 子育ての常識を捨てたらみんなの笑顔が増えました』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

ミルクのボトルの中身を床にこぼして手にミルクの入ったビンを持つ女の子
写真=iStock.com/Lisa5201
※写真はイメージです

風呂場の扉に空いた穴からポン酢を流し込む息子

子どもといると、「ホンマこいつ……」とイライラしてしまうことも多いですよね。

5歳くらいまでの子どもは摩訶不思議奇想天外行動をします。カチ、オク、ナヅの3人、合わせて暴走ブラザーズは毎日毎日そんな感じです。

発泡スチロールを階段の壁で大根おろしみたいにすって雪景色にしたり、冷蔵庫の上から飛んだり、服を全部出してきてベランダで洗ってみたりします。

この前も、とんだ入浴事件がありました。

風呂場の扉は片桐はいり似の長男、カチの蹴りによって穴を開けられているのですが、ある日、僕がお風呂に入って浴槽に浸かっていると、カチがやってきて「おい! ゴリラ、びしょびしょゴリラ」と言いながら、自分が開けた風穴から覗き込んで、穴から見える父親にゴリラゴリラと言ってきました。僕が「なんや」と言うと、カチは「いいんだなぁ? 本当にいいんだなあ」と前置きも何もなく言ってくるので、「なんやねん」と返すと、カチはどこかに行きました。

そして何かを持って戻ってきたカチが「これでも食らえぇー」と言いながら、風穴から液体をドバドバ出してきます。

アイツが持ってきた物は「ポン酢」です。あの一番メジャーなポン酢を持ってきたのです。