結論が曖昧な長文は
努力をアピールしたいだけ

ローソン社長 
新浪剛史 

1959年、神奈川県生まれ。81年慶應義塾大学経済学部卒業、三菱商事入社。91年ハーバード大学経営大学院修了、MBA取得。2002年より現職。10年より経済同友会副代表幹事。

仕事を進めるうえで手放せない道具が朱色の筆ペンです。手元にきた企画書や報告書に筆ペンで書き込みを加えて、社員に指示を出しています。

独特の色みがありますから、上から書き込んでも元の文章は読めますし、社長の目を通した書類かどうかもすぐに見分けがつく。しかも、筆には筆勢というものがあるので、単に承認印を押すのとは違い、その文書に対する私の感情が、文書の提出者に目に見える形で伝わります。