これからは日本株の時代が来る

【大橋】このことをエミンさんは2年くらい前から、「エミンチャンネル」のなかで強調されていました。

そこで一昨年あたりから、私は仲間内の金融関係者などに「これからは絶対に日本株の時代が来るよ」という具合にけしかけたのだけれど、誰もついてきてくれなかった。

彼らの言い分はおおかたこうでした。「日本はやっぱりダメだよ。人口も減っているし、米国みたいなプラットフォーマーがいないし」と、異口同音にそう言って、首を傾げていましたね。しかし、昨年著名投資家のウォーレン・バフェットが日本株に投資していることが報じられるとガラリと景色が変わりました。

外国人駐在員が中国から離れている

【大橋】さて話をもう一度、中国に戻します。中国にはほとんど魅力が残っていない。世界からはそんな受け止めをされているのでしょうか?

【エミン】残っていないというよりも、中国はこれからちょっとした“鎖国状態”に入る、準鎖国状態に突入すると認識すべきだと思っています。

深セン空港、中国の出発エリアを歩くアジアのビジネスマン
写真=iStock.com/allensima
外国人駐在員が中国から離れている(※写真はイメージです)

中国はいまだに十分魅力を備えている国だと私自身は評価しているけれど、ただ、いまは習近平国家主席が鎖国に踏み込もうとしているのです。

ですから、エクスパットと言われている外国人駐在員は、中国からどんどん離れていっている。