夫婦共働きの場合、それなりに使えるお金が自由になるので、お互いノーチェックとなりがち。それがかえって浪費のもとになるからだ。

夫、あるいは妻、どちらかにお金を渡すとすべて使ってしまうというようなケースなら話は別だが、貯めたいなら夫婦同一会計にすること。もちろん財布や通帳は別でもかまわないが、お互いの収入と支出、分担分を把握し、全体で考えられるようにすることが大切なのだ。結婚したら個人というより「2人組」というチームであると考え、貯金をゴールとしたチームプレーで最適な行動をとるべきだ。

Cさん夫婦は「子どもにも、なるべくお金のことを話さないようにしている」と語るが、これも家計を健全化するには望ましくない傾向であると思う。

ちなみにわが家では、お金についてはすべて公開制にしている。妻と5人の娘も参加して、毎月1回、土曜日の夜にマネー会議を開く。

手順としてはまず私から今月の収入額を発表し、妻がローンや生活費にかかる必要経費の額を発表する。そしてそれを差し引いた残りの額をいかに使うか、話し合うのだ。こういった会議は、家族が一体感を持ってお金の問題に取り組めるのでおすすめできる。

収入が少ない月や、冬の灯油代がかさむ月(自宅は北海道なので)などは、子どもも気を使って、ワガママを言わなくなる。

「家族でオープンにお金の話をすること」こそが、まずはCさんの家計見直しの第1ステップだろう。