【年収】400万円【貯蓄額】60万円
【家族構成】Aさん[夫]28歳 製薬会社営業[妻]26歳 求職中[子]0歳
【家族構成】Aさん[夫]28歳 製薬会社営業[妻]26歳 求職中[子]0歳
Aさんの悩み
Aさんには、最近、待望の子どもが生まれたばかり。それまで働いていた妻が出産・育児のため仕事を辞めたとたん、家計が苦しくなってしまった。妻は求職中だが、次の仕事のめどはまだたっていない。
家計管理は夫婦でそれなりに堅実にやっているつもりだが、なにしろ月々の収入からはまったく貯金ができない。ボーナスから貯蓄ができればいいのだが、ボーナスは月々の生活費の補てん、冠婚葬祭、帰省費用などにほとんど消えてしまう。
いまのところ、家は賃貸で車も持っていない。日用生活費の3分の1がおむつ代で、その他、ミルクや離乳食代もかかり、早くも「子ども=金食い虫」であることを実感しているAさん。できれば子どもはもうひとり欲しいが、経済的なことを考えると、ためらってしまうというのが本音である。
夫婦ともに生命保険に加入する余裕がないことも、不安要因の1つ。
家計再生コンサルタント 横山さんのアドバイス
妻は「求職中」とのことだから、すぐにでも働きたい気持ちはあるのだろうが、このご時世、当分夫ひとりの収入で生活することも覚悟しなければならない。
収入が増えない中でお金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えるしかない。
そもそも支出には2種類がある。毎月、支払額がきっちり決まっている「固定支出」と、月に応じて支払額が変わる「流動支出」だ。
残念なことに、多くの人は固定支出をあまり気にしない。やりくりしやすい「食費」や「光熱費」といった流動支出のほうにばかり目がいってしまう。