【年収】1000万円【貯蓄額】600万円
【家族構成】Dさん[夫]36歳 新聞社勤務[妻]33歳 正社員[子]なし

Dさんの悩み

Dさんは現在36歳、妻は33歳。現在、DINKSで、経済的には余裕があるものの、年齢を考えると、すぐにでも子どもが欲しいと思っている。子どもが生まれても妻は仕事を続けるつもりだが、育休中は、収入が減るのに育児費用がかかってくることが不安。子どもができたらぜひ、家と車を買いたいと思っている。

毎月の貯金は3万円程度。月々もボーナスからも天引き貯金はしておらず、旅行へ行ったり、ボーナスでなければ買えない高額な買い物をした残りが自然と貯金に回っている感じ。共働きで忙しいので、家計簿は一度もつけたことがない。

いまはこれでもいいが、子どもができた後のことを考えると、家計の見直しが必要なのではないかと思っている。

家計再生コンサルタント 横山さんのアドバイス

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月々の給料の使い道【Dさんの場合】

「貯めている意識はある」とのことだが、まだまだ甘い家計である。子どもがいないいまこそ「絶好の貯めどき」と心得て、ムダな固定費をザクザクともっと積極的に削り落とすべきだ。それだけでも収入アップへの第1段階は終了となる。

ざっと見る限り、Dさんの家計には浪費がかなりある。

「はたしてあなたの家計簿はメタボかスリムか?」(http://president.jp/articles/-/8156)でも紹介したが、多くの人が抱えがちなムダな固定費は、携帯電話、交際費、食費、生命保険料、タバコ・お酒などの嗜好品、車のローン・ガソリン代、タクシー代、外食ランチ、ATM手数料、雑誌やマンガ……といったところだ。