非ネイティブの英語だからわかりやすい

3.『エミリー、パリへ行く』
Netflixで視聴可能『エミリー、パリへ行く』
Netflixで視聴可能(Netflix『エミリー、パリへ行く』より)

最後は『エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)』です。

こちらは2020年からスタートした人気テレビドラマです。シカゴでマーケティングの仕事に励んでいたエミリー・クーパーがパリでの仕事が決まるのですが、パリでの新生活を描くコメディドラマです。

アメリカ人のエミリーがパリに行って仕事をする内容ですが、現地のフランス人たちは英語ネイティブではないため、エミリーとの会話が比較的やさしく、またほとんどが雑談なのでおすすめです。ヨーロッパの風景やファッションがお好きな方も大いに楽しんでいただける作品です。

エミリーは底抜けに明るい性格の持ち主です。彼女のセリフは多くの場合とてもポジティブで元気を与えてくれるセリフです。例えば、自信と決意に満ちているエミリーは自分自身に挑戦や障害を乗り越えられると伝えるときに、「I’ve got this!」と言います。これはネイティブが良く使うフレーズで「私に任せて!」という意味です。

アヴッ ディス
I’ve got this!

英語では「o」を「オ」ではなく「ア」と発音することがよくあり、「got」の場合がそうです。しかも語尾の「t」の後に子音がくるので、サッと消して「ッ」に置き換えます。

二つ目のフレーズは「I’m all in!」もネイティブはよく使う表現です。エミリーはこの言葉で新しいアイデアやプロジェクト、または経験に熱心に取り組み、自分の冒険心を示しています。「全力を尽くすよ!」という意味です。

ーォリン
I’m all in!
甲斐ナオミ『カタカナ英会話』(‎Gakken)
甲斐ナオミ『カタカナ英会話』(‎Gakken)

こちらはすべてつなげて発音します。また、「all」は「オール」ではなく、「アーォル」がネイティブの発音に近いので、前後とつなげると「アマーォリン」となります。

このように、日本人が想像している(学校で学んだ)発音ではなく、英語ネイティブが話す音を理解すると、ネイティブの発音が聞き取りやすくなり、日本人が英語でしゃべったときもネイティブに伝わる確率が高くなり、会話が成り立ちやすくなります。

今回ご紹介したフレーズのカタカナを何度か読んでおくと、ドラマで出てきたときに「聞き取れた!」「わかった!」となるはずです。ぜひ、試してみてください。

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