公的保険も「万が一」に対応できる

2 すでに加入している公的な保険とのダブりをなくす

誰もが加入している(もちろん保険料を払ってる!)公的な保険があります。自営業なら国民健康保険、国民年金、会社員なら健康保険、厚生年金。これらの保険も日常生活でのアクシデントの備えになります。

たとえば、高額な医療費がかかったときは「高額療養費制度」が適用されて、仮に医療費が100万円かかったとしても、大半の人は自己負担分が月10万円以下に。障害者になった場合は「障害年金」を、夫が死亡したときは「遺族年金」を受給できます。会社員なら病気やケガで会社を休んで給料が支払われないときは、健康保険から「傷病手当金」が支給されます。

公的な保険でどれくらいカバーできるかを知れば、保障がダブっている民間の保険を解約することも可能です。

支出を見直し、保険への依存度を減らす

3 支出を見直して貯蓄を増やす

保険貧乏から抜け出す最善策は貯蓄を増やすこと。そもそも貯蓄があてにならないから保険に頼って、「負のループ」にハマってしまうのです。支出を見直して、貯蓄に回すお金を増やしましょう。貯蓄が増えると保険への依存度が減り、「この保険は要らないかも」というものが見つかるはずです。

まとめ
公的な保険とダブっているものは解約を検討。浮いた保険料を貯蓄に回す
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