たったひとことのやさしい言葉でも、人を幸せにできる

(1)やさしいまなざしを向ける

見知らぬ誰かに道を聞いたとしましょう。そのとき、相手から厳しいまなざしを向けられたら「聞かなければよかった」と後悔しますね。逆に、やさしいまなざしを向けてくれればホッとします。これと同じ気持ちを人にも感じさせてほしいと思います。

(2)和やかな表情や、にこやかな表情を浮かべる

お金や健康のことを考えると、不安からしかめっ面になりがちです。でも、そんな顔をしていると、周りの人にまで不安をばらまくことになります。「年をとればお金や健康に不安を感じるのは当然」と割り切って、表情だけは和やかに保ちましょう。

そうすれば、周囲も幸せな気持ちに包まれます。笑顔が心身によい影響を与えるのは医学的にも証明されていますから、しだいに不安も減っていくはずです。

(3)やさしい言葉で人に接する

人間は、言葉を使うことができる唯一の生き物ですから、その恩恵を活用して、人に接するときにはやさしい言葉を選びましょう。たったひとことのやさしい言葉でも、人を幸せにできるものです。

笑顔で会話をする二人の高齢女性
写真=iStock.com/kumikomini
※写真はイメージです

他人の嫌がる仕事でも喜んで引き受けてあげる

(4)自分の身体を使ってできることをする

たとえば、荷物を運べずに困っている人を見かけたら、かわりに持ってあげましょう。また、他人の嫌がる仕事でも喜んで引き受けてあげましょう。

ほとんどの人は「やりたい気持ちはあるのだが、できない」と言いますが、気持ちだけで他人を幸せにすることはできません。こんなときこそ勇気を振り絞って、実行に移すことが大切です。

(5)他人の心に共感し、寄り添って接する

難しいことのようですが、誰かが喜んでいたら我がことのように喜び、逆に、心に大きな傷を負って悲しんでいる人を見たら、その悲しみを分かち合いましょう。

悲しんでいる人に対しては励まそうとする人が多いのですが、悲しみにくれているときにいくら励まされても悲しみは消えませんし、うれしくもありません。こんなときに必要としているのは、悲しみに共感して理解してくれる人なのです。