「ちょっと助けて」を言う練習を

自分でがんばるだけではどこかで限界があるものです。「がんばる練習」をするのは、しんどくなるだけだったりします。

「がんばる練習」よりずっと大切なのは、「助けを求める練習」です。

日々の生活の中で、「ちょっとだけ助けを求める」「ちょっとだけ誰かに頼る」を意識してやってみてください。

なんでもいいです。

「部長から頼まれた書類のコピー、手伝ってもらえませんか?」
「そのお店の予約、代わりにお願いできないかな」
「今、ちょっと体調が悪くて。明日まで待ってもらえると助かります」
「(SNSなどで)○○に詳しい人っていますか? 教えてほしいです」

こんなふうに「ちょっと助けて」を言う練習をしてみてください。

藤野智哉『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
藤野智哉『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

意外と、「わかりました。一緒にやりましょう」「手伝いますよ」「全然、明日で大丈夫です」なんてことがあったりするんですよ。

慣れないうちは「助けて」と言うのは怖いかもしれません。

実際に言ってみたら断られたり、イヤな反応をされることもあるかもしれません。

でも、「助けて」って言わなかったら、どんな反応になるかもわからないですよね。

だから、つらいなーと思ったら「今、思いきって助けを求めるのもありかも?」と発想するクセをつけてほしいですね。

「助けて」と言うのは、全然恥ずかしいことじゃないんですよ。

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