ChatGPTが「名前が出てこない問題」を救う

こうした場合に限らず、「概要は説明できるのだが、名前が分からない」ということは、頻繁に生じる。ChatGPTに説明すれば、名前が分かることが多い。

野口悠紀雄『ChatGPT「超」勉強法』(プレジデント社)
野口悠紀雄『ChatGPT「超」勉強法』(プレジデント社)

ChatGPTでおおよその知識を得れば、何が適切な検索語なのかを明確にすることができる。それを用いて検索することによって、知りたいことが書いてある記事を効率的に見つけ出すことができるだろう。

検索語を教えてくれるという意味で、ChatGPTは非常に大きな役割を果たすのである。

いったん検索語が分かれば、詳細情報も写真も地図も得られる。ChatGPTを使えば、勉強する人が自分の知りたいことをプルする(引き出す)のが容易になるのだ。

書籍のどこに何がどこに書いてあるか分からない問題

ChatGPTの役割は、もう1つある。それは、書籍や資料のどこを読んだらよいかが明らかになることだ。

書籍やウェブの記事は、書き手が考える体系に従って書かれている。それは、読み手が知りたいこととは、必ずしも一致しない。

書籍や資料の中に知りたいことが書かれていたとしても、長い文章の中のどこにその情報が書いてあるのかを探すのは、容易なことではない。読んでいるうちに興味を失ってしまう可能性もある。

とくに書籍については、どの書籍の、どこに知りたいことが書いてあるかを探し出すのは、かなり難しい。