検索しても、求める情報を得られるかどうか分からない

仮に検索語が分かっても、それで問題解決というわけではない。

なぜなら、その検索語を入力しても、知りたいことが含まれている適切な記事が表示されるとは限らないからだ。

検索語の候補としていろいろなものが考えられるが、それらのうちどれが適切な検索語かは、必ずしも明確ではない。本当に適切な検索語は別のものということもある。適切な検索語の選択は、決して容易ではないのだ。一般的な言葉や抽象的な言葉を検索語にしても、なかなかうまくいかない。

また、ヒットするサイトの数はかなり多く、それらをすべてチェックするのはたいへんだ。多くの人は上位に表示される数個のサイトを見るだけだが、それらの中に自分の知りたい情報があるとは限らない。

書籍やウェブ記事に書かれている内容は、筆者の問題意識に基づき、読者に向けてプッシュされて(押し出されて)くる。それが読者の要求に合ったものとは限らない。書かれている内容が自分の知りたいことである保証はないのだ。

検索語が分からないものをどう検索するか?

こうした問題を、ChatGPTは解決してくれる。

まず、ChatGPTを使えば、検索語が分からなくても調べることができる。例えば、「ある企業について調べたいのだが、会社名を忘れてしまった」という場合、業種や所在地、歴史、規模などを説明すれば、たぶん、会社名が分かるだろう。

アマゾンで工具や部品などを買う場合、用途などを説明すれば、その名前が分かるだろう。「……のようなもの」と言ってもよいかもしれない。

この方法は、専門的な用語についても使うことができる。例えば、コンピュータ関係の言葉は専門用語が多いのだが、正確な名称を忘れてしまうことがある。そんな場合に、ChatGPTに説明すれば、たぶん、教えてくれる。