シニア向け衣料品はヒットの予感

3つ目の腰痛サポート製品の投入ですが、こちらはシニア向けとして本体の職人向けのワークマンで展開するようです。そのひとつが、3月5日に発売された、腰への負担を軽減できるサポート機能付きシリーズ「XBooster」です。

XBoosterはベルトで骨盤を固定することで、腰への負担軽減のほか、猫背などの姿勢矯正が期待できるとされています。

個人的には4つの施策の中で最もこれがヒットするのではないかと思っています。

理由は2つあります。まず1つ目はパンツ1900円、トップス1500円と比較的低価格なこと、2つ目はワークマンらしい機能性商品だからです。

さらに言えば、腰痛・肩凝りに悩んでいる人はシニアの職人だけではありません。若い男女でも相当数いますから、全世代に向けてヒットする可能性もあると思っています。私も肩凝り・腰痛持ちなので、一度試してみたいと思っています。近年のワークマンの商品の中で最も試してみたいと思えた商品です。

このほか、肩などに磁器治療器を埋め込み凝りを改善する「CORICLEAR」シリーズも発売されるとのことです。

こちらも試してみたくて仕方がありません。

吸水速乾肌着は目新しさがなく、競合も多い

最後の肌着は、「旭化成アドバンスと共同開発した“シン・呼吸するインナー”」と発表されています。「旭化成のキュプラを用いて、夏に吸放湿性をアピールする。キャミソールやタンクトップで780円」とのことです。全店展開で5年後に500億円の売上高を目指すと発表されています。

ただ、吸水速乾肌着はすでにユニクロのエアリズムをはじめ、しまむら、ジーユー、イトーヨーカドー、グンゼなどさまざまなブランド、小売店、メーカーから発売されていますから、それらのワン・オブ・ゼムとしての存在になると個人的に見ています。目新しさはありません。腰痛サポート製品のほうが斬新で競合他社が少ないでしょう。