正しい努力をして得た結果を自ら手放す必要はない

医学部に入るために3浪、4浪している人もたくさんいる中で、私は幸いにも、1浪で入学することができました。そして同じく、医学部在学中に留年する人も決して少なくない中で、私はストレートの6年で卒業し、医師の国家資格も取得することができました。

青笹寛史『凡人でも「稼ぐ力」を最大化できる 努力の数値化』(KADOKAWA)
青笹寛史『凡人でも「稼ぐ力」を最大化できる 努力の数値化』(KADOKAWA)

そのおかげで、医学部卒業後に、いったんは医師の道から離れている私も、平均的な医学部生よりはまだ、年齢的アドバンテージがある状態ではあります。

この後、私が本気で医師になりたくなったり、世の中の変化で私のビジネスが立ちゆかなくなったりしたときには、まだ医師の道に戻ることができます。

これは私が、努力の「質」を高め、努力の「量」を増やした結果です。

もしもあなたが、複数の選択肢を選べる状況にあるのだとしたら、それも同じく、正しい努力をした結果なのだろうと私は思います。

わざわざ自ら、正しい努力をした結果得たごほうびを手放すことはありません。

日々、世の中は変わります。自身の考え方もどんどん成熟していきます。いずれ、最適な選択肢を選べる状況になるそのときまで決断を先延ばしにするのも、決して悪いことではありません。

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