動きの鈍い部下が自然と動き出す「質問」のやり方

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第6位は、『頭のいい人は「質問」で差をつける』でした。

樋口裕一『頭のいい人は「質問」で差をつける』(大和書房)
樋口裕一『頭のいい人は「質問」で差をつける』(大和書房)

普段の仕事や日常生活において、何気なくしている「質問」。たいていの人は「質問は何のためにしますか?」と問われたら「情報を引き出すため」と答えるでしょう。

ですが本書によると、質問を使いこなすことができれば、交渉をスムーズに進めたり、人を動かしてチームの成果を上げたりすることができます。

たとえば、動きの鈍い部下に行動を促したいなら、「ボトルネックになっていることがあるんじゃない?」という質問が有効です。ボトルネックを言語化させれば、行動への道のりをサポートすることも可能となるでしょう。

選択肢から選ばせる「AorBクイズ」もおすすめです。「前任者か課長か、どちらかにアドバイスもらいに行く?」「資料の整理をするか、ネットで関連資料を注文するか、どっちを先にする?」と、2つの選択肢から選ばせるのです。これなら、あれこれ悩みがちな部下の背中を押すことができ、どんどん仕事が進んでいくはずです。

情報収集や交渉、提案など、さまざまなシーンで使える質問例を多数紹介している本書。本書の質問パターンをすべて使いこなすことができれば、生産性が何倍にもなるでしょう。

緊張しても「うまく話す」ことはできる

第7位の『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』にもご注目ください。

丸山久美子『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)
丸山久美子『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)

あなたは人前で話すとき、緊張するほうですか? もしその答えが「イエス」なら、本書を手に取ってみることをおすすめします。

本書の著者、丸山久美子氏はもともと緊張しやすい性格で、MCとしての活動を始めてからも、ステージ上で頭が真っ白になったり、手が震えてマイクを落としたりといった失敗を経験してきました。

ですが、独学で緊張と上手く付き合う方法や話し方を身につけ、今では年間385本の仕事をこなすMCに。緊張との付き合い方や話し方のトレーナーとしても活躍しています。

本書では、そんな丸山氏の経験をもとに、緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣を比較しつつ、わかりやすく解説されます。

さっそく取り入れたいのは、「どうしよう」に「こうしよう」で対抗すること。緊張のあまり「うまく話せなかったらどうしよう……」と不安になってしまったら、その不安に対して「そんなときはこうしよう」と決めておくのです。これだけで気持ちがラクになるでしょう。

次回、プレゼンテーションや講演、自己紹介などの機会がやってくる前に、ぜひ目を通してみてください。