お金をたくさん貯めても、倒れてしまったら意味がない

より健やかになるための具体的な目標を持って日々を過ごそうとする姿勢は、素晴らしいものです。

たとえ大金を貯めていても、不摂生で倒れてしまっては、元も子もありませんね。

もし未来を心配するなら、貯蓄の最優先事項は「お金」ではありません。それは絶対に「筋肉」である、と断言できます。

筋肉の貯蓄を成功させる第一のコツは、「無理は絶対にしない」ということ。高すぎるハードルは掲げないということ。

筋肉づくりの第一歩として、まずは歩くことから始めましょう。例えば「1日30分程度」を目安に歩くようにしてみてください。もし自信があるようなら、「速歩き」を少し意識するのもいいですね。

この時点で、膝や腰、肩などに痛みが出たら、自分の弱点を棚卸ししましょう。整形外科を受診し、指導を受けるのがお勧めです。整形外科には、「リハビリ治療」もありますから。そこで普段歩くのに問題のない体づくりを手伝ってもらいましょう。

ウェアも専用シューズも必要ない「ストリークラン」

スマホ脳』(新潮新書)で知られるスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンには数多くの著書があります。

それらは一貫して「心と体を健康に保つには走るのが最もよい」と説いています。走ることは、歩くのと同じく、体を健康に保つすべてに役立ちます。

あなたにもし余力があるなら、「30分」を目安に走りましょう。週に1度でもいいですし、できれば2~3度トライできれば最高です。「走る」となると、すぐさま「ランニングのためのウェアがない」「よいシューズを用意しなければ」と、“準備”が面倒になってきます。でもそうなると、心理的なハードルが急に上がってしまい、「やっぱりやめた」とモチベーションが下がってしまいますよね。

堀内進之介、吉岡直樹『あやうく、未来に不幸にされるとこだった』(東洋経済新報社)
堀内進之介、吉岡直樹『あやうく、未来に不幸にされるとこだった』(東洋経済新報社)

いま、海外では「ストリークラン」が流行中です。準備はさておき「とりあえず少しでもいいから走ろう」というものです。

仕事帰りに駅からの5分間だけ、荷物を持ったまま少し駆け足するだけ。それでもいいのです。大切なのは、スタイルでもなく、運動の強度でもなく、「続けること」。

「30分間、汗をかいてしっかり走ること」は確かに理想の習慣です。でも、それは「いつかできたら」という努力目標でOKでしょう。

今日からほんの少しだけ、「駆け足」になってみませんか?

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