「妻の苦労がよくわかりました」と言っては絶対ダメな理由
【妻のスイッチを押す言葉4】
妻が子どもより先に自分が寝てしまうことを嘆いている……
「母親としての自覚が足りないよね」
妻だってせいいっぱい頑張っています。至らないのはわかっているし、反省だってしています。歯がゆいことがあったとしても、「母親としての自覚」をどうこう言うのは大きなお世話以外の何ものでもありません。
まして、日頃から寝かしつけを妻に任せている夫が言ったら、しばらく口を利いてもらえなくなるでしょう。
※妻が喜ぶリアクション 「ハハハ。疲れてるんだからしょうがないよ。たまには俺が寝かしつけようか?」
【妻のスイッチを押す言葉5】
妻のママ友や義父母に育休を取っていることを感心された……
「子育てって奥が深いですね」
感心してくれた相手に「イクメン」っぽいことを言いたい気持ちはわかります。しかし、横で聞いている妻は、間違いなく「ちょっと手伝ってるぐらいでイイ気になるな」とウンザリした気持ちになっているはず。
同様に「妻の苦労がよくわかりました」や「世の中の母親への尊敬の気持ちが高まりました」なども危険です。
※夫株を上げるひと言 「ぜんぜん役立たずで、○○(妻の名前)の足を引っ張ってばっかりです」
【妻のスイッチを押す言葉6】
イタズラを妻に叱られて子どもが大泣きしている……
「叱るときは子どもの目を見るといいらしいよ」
子どもが大泣きしているという一種の混乱状態を脱するために、何か建設的な提案をしようとしたつもりかもしれません。しかし、この状況で聞きかじった育児のウンチクを述べるのは、あまりにも命知らずです。
叱っている妻だってかなりイライラしてるだろうし、たとえそのウンチクが有益だったとしても、すでに大泣きしている子どもに対しては何の意味もありません。妻は「いいから黙ってろ」としか思わないでしょう。
そもそも、ほかのすべてのウンチクと同様、「聞きかじった育児のウンチク」は、どんなタイミングで言っても、聞かされる側にとっては迷惑なだけ。「へえー、よく知ってるのね」と感心されたり、「そうなのね。教えてもらって助かったわ」と感謝されたりすることはありません。
「妻の今のやり方よりも、明らかにこっちのやり方のほうがいいはず」と思った場合は、口で言うより先に、自分で念入りに実践して効果を確認してからにしましょう。そうすれば、少しは耳を傾けてもらえます。
※妻が望んでいること たとえばこの状況の場合、横から評論家っぽく口を出しているヒマがあったら、一緒にあやす努力をする