自称イクメンがやってしまいがちな言動
【妻のスイッチを押す言葉1】
おむつ替えをしたら妻に「ありがとう」と言われた……
「俺がダンナでお前は幸せだよな」
妻から「調子に乗るな!」と即座に突っ込みが入りそうな場面です。そうじゃないとしても、激しく呆れて、せっかくの感謝の気持ちは消え去ってしまうでしょう。
こういうセリフは、妻の口から出てきたならさておき、自分で言ったら台なし。じつは妻のことは二の次で、自分にしか興味がない本性をのぞかせることにもなります。
※夫株を上げるひと言 「このくらい当たり前だよ。足りないところはどんどん言ってね」
【妻のスイッチを押す言葉2】
妻が「あの子は走るのが苦手らしい」とこぼしている……
「ウチの家系で足の遅い人はいないんだけどな」
夫としては、他愛ない軽口として“事実”を言っただけのつもりかもしれません。しかし、妻は「お前の血筋のせいだ」と責められているように受け止めるでしょう。
子どもに関する相談事では、あやふやな根拠で原因の追求をしても仕方ありません。大切なのは、これからどうしてあげたいか、親として何ができるかです。
※妻が喜ぶリアクション 「誰だって得意不得意があるから気にしなくていいよ。あの子なりの長所もいっぱいあるし」
【妻のスイッチを押す言葉3】
ご飯を食べさせている子どもが遊んでばかりいる……
「ほら、またママに怒られるよ」
子どもというのは、基本、こっちの言うことを聞いてくれません。思うように動いてもくれません。かといって、いちいち声を荒げて叱るのは避けたいところです。
そんな状況で言ってしまいがちなのが、このセリフ。一瞬、ママを立てているようにも聞こえますが、実際はママに悪者役を押しつけているだけです。ママだって、子どもにとって怖い存在になりたいわけではありません。しつけだと思って仕方なく叱っているだけです。
こっちがご飯を食べさせている横で、たとえば片付けものをしているママがこのセリフを聞いていたら、「なにそれ! 自分ばっかりいい子になろうとしないでよ!」と、さぞ腹が立つでしょう。
このセリフからは、悪者役を押しつけようというズルい姿勢だけでなく、子どものしつけをする主体はあくまでママで、自分に責任はないというスタンスも透けて見えてきます。
子どもの父親としても夫としても、一気に信頼をなくしかねない危険性を秘めたセリフと言えるでしょう。
※妻を感動させる行動 「おお、上手に食べられたね」などとおだてながら、最後まで根気よくご飯を食べさせる