「ユニクロに飽きた」層を射止める「隙間ブランド」
企業の売上高から見ると540億円のハニーズは大手とはいえ、ファーストリテイリング(国内売上高8904億円)、しまむら(6161億円)の足元にも及ばないどころか、ワークマンの3分の1程度に過ぎません。自分も含めて多くの日本人がユニクロ、しまむら、ジーユーの衣料品を多数持っており、全身ユニクロの服、全身しまむらの服、全身ジーユーの服という日も珍しくないでしょう。
ただ、衣料品は必需品であると同時に嗜好品でもありますから、同じブランドばかりでも飽きてしまって「たまには違うブランドの服も着てみたい」という気持ちに人間はなります。そんな際に匿名性があり割安感でトレンド感の高いハニーズの服や靴は女性にとってはなくてはならない「隙間ブランド」の1つになっているのではないかと感じます。
男性ブランドにはない立ち位置
同じような匿名性のあるトレンドブランドは他にも多々ありますが、圧倒的な価格競争力を持つハニーズは選ばれやすいでしょう。今後も過度にメディアで目立つことなく、ジワジワと売り上げ規模を拡大し続けるのではないかとみていますがどうでしょうか。
男性向けではちょっと見かけない立ち位置のブランドですが、個人的には全身ユニクロ、全身ジーユーに飽きている部分もあるので、安くて匿名性が高くてトレンド対応が速いハニーズのようなブランドがメンズにも欲しいと思ってしまいます。