100歳まで健康でいるためにいちばん大切なこと
みなさん若いころから家事の軽減で工夫してきて、習得してきた「時短テク」や「手抜きテク」を開花させて、高齢期の食事のしたくはよりシンプルに、「毎日しっかり食べる」を保っておられるのです。
ご長寿な健啖家の共通点は「暮らし方」に関することも多々あります。とくに「100年栄養」と関係することを紹介しましょう。筆頭は1日のリズムが決まっていて、ブレないということです。
高齢になると睡眠の問題を抱える人が増えますので、リズムがブレないのは素晴らしいことです。毎日、一定時間睡眠がとれるのは、起きている時間が充実していて、適度に心身が疲れるためでしょう。
明け方トイレに起きても、また寝られて、普段どおり起きることができれば、ストレスになりません。しかしトイレで目覚め、もう寝られなくなってしまうと、寝足りない。つい昼寝や夕方寝をして、また夜の睡眠に影響が……、一般的にはそういう人が多いです。
ルーティンワークがない人は「食事の時間」を決めよう
高齢になればどうしても寝られる時間は短くなっていきます。8時間、9時間眠ろうと思っても、眠れなくなるのが自然です。6、7時間が適切ですから夜、早寝しすぎないことも大事ですね。
夕食後、ぼーっとテレビを見ているとうっかり眠ってしまうので、眠らないで食後の時間を過ごす趣味をもっている先輩もいました。食べることと同様に、生活のリズムを保つにも自分なりの工夫が必要なのだと教わりました。
1日の生活時間を、3食の食事時間を軸に組み立てることもいいでしょう。朝7時の朝食までに散歩から帰る。昼12時の昼食に間に合うように家事や趣味のことをする。18時に夕食を食べられるように、それまでに買い物を済ませ調理をする、という具合に、食事の時間を決めてしまうことで、そこまでの行動を効率的に組み立てることができます。
体重計も血圧計も、そして体温計も多くのご家庭でそろっていることが多いものです。
しかし、高血圧で主治医から何度も「家庭血圧測定」をすすめられていても、習慣にならない人も多いもの。しかし、ご長寿な健啖家には「自分の基本データ」をよく理解し、それで生活を調整している人が多いです。
ほかにも万歩計や睡眠計、心拍データなど、最近ではスマートフォンなどでわかるので、積極的に利用している人もいます。