「黄色から茶褐色」「太さはバナナぐらいの太さ」「程よい硬さ」

理想の便の条件は、「黄色から茶褐色」「太さはバナナぐらいの太さ」「程よい硬さ」の3つです。

自分の排便を継続的にみることで、身体の健康度合のバローメーターにもなりますのでぜひやってみましょう。

前述した理想の3条件から外れているときは、食物繊維や水分摂取を増やしてみましょう。

なお、サプリメントの食物繊維が良いという研究結果は今のところありませんので、食品由来の食物繊維の摂取を試してみてください。

「便秘になったら下剤」はおすすめできない

便秘になったらすぐ下剤を使うのはおすすめしません。

「便秘になったら下剤」はおすすめできない
写真=iStock.com/Siarhei Khaletski
「便秘になったら下剤」はおすすめできない(※写真はイメージです)

まずは食生活で対応するのがベースです。その上で、効果がない時に下剤を上乗せで使います。これが標準的な便秘治療です。

まず食生活の改善を行います。食物繊維を増やしたり、水分の摂取を増やしたりします。食物繊維のサプリメントは使わず、野菜や海藻などの食品由来の食物繊維の摂取を試してみてください。

次に、腸管内に水分を増やす薬を検討します。

腸管内に水分を増やす薬としては、酸化マグネシウムがあります。服用することで、便に水分が集まりやすくなり、便の硬さが緩和されます。

それでも効かない場合は、刺激性下剤を検討します。

座薬(坐薬)や浣腸などの腸管を刺激する薬は、効果は大きいのですが、副作用の腹痛などが起こりやすいことも知られています。

また、長期間使い続けるとあまり良くないとされていますので、期間を定めて使います。

市販薬でも売られていますが、継続して腸刺激薬を使わなければならない状態になりそうであれば、一度、医療機関を受診しましょう。