王者ナイキは新モデルを箱根ランナーに履かせる?
プーマやアディダスが猛追しているわけだが、厚底の王者ナイキはどうなのか。
●ナイキ
学生ランナーは、ナイキの「アルファフライ 2」(税込4万150円)と「ヴェイパーフライ 3」(税込3万6850円)を履く選手が依然として多く、過半数を占めている。第100回の箱根では新モデルを着用する選手がいるかもしれない。
なぜならナイキは「アルファフライ 3」(税込3万9650円)の“プロトタイプカラー”を1月4日から順次発売するからだ。完全生中継される大会はPRとしては最高のタイミングになるだろう。
開発中だった同モデルを着用したケルビン・キプタム(ケニア)が23年10月のシカゴマラソンで2時間00分35秒の世界記録を樹立しており、すでに実績は十分ある。踵から爪先への体重移動がスムーズになり、カーボンファイバープレートの幅を広げたことで推進力と安定性もアップしたようだ。
以上、各メーカーの“新モデル”が箱根駅伝の高速化に拍車をかけそうだが、もうひとつ今回の箱根に“新たな風”が吹き込むかもしれないシューズがある。
2年連続の「駅伝3冠」を目指す駒澤大のスピードスター・佐藤圭汰(2年)が箱根駅伝史上一度も登場したことがないブランドを履く可能性があるからだ。