「プーチン後」のロシアは中国の属国か、解体か?

専門家の間でも、プーチン後をにらんだ議論が出始めた。スウェーデンの政治学者、アンドレアス・ウムランド氏は「プーチンと側近による長期的な高齢者支配で、政治、経済、外交、社会に巨大な不確定要素が積み重なってきた。権力移譲のシステムがないことで、ロシアは新たな苦悩の時代に入るだろう」と予測した。

米国のロシア専門家、マーク・カッツ米ジョージ・メイソン大学教授は、ポスト・プーチンのロシアがどんな道を歩むかについて、①信頼できる後継者によるプーチンなきプーチン路線②民衆の決起によるカラー革命を経た民主化③穏健な権威主義④中国の属国化⑤民族共和国の独立によるロシア連邦の解体――の5つのシナリオを挙げた。

プーチン時代がいつまで続くかは不明だが、プーチン後のロシアも不安と不透明感にあふれている。

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