季節のセールには絶対に行かない
お金持ちがお金を使うときは、周囲の雑音とも言える広告には目もくれず、目的に一直線に向かい、さっさと買い物を済ませてしまう傾向にあります。
季節のセールには絶対に行かないというお金持ちがいましたが、理由を聞くと「広告によって感情を揺さぶられることで、合理的な判断ができなくなるため」とのことでした。
結局、その場の感情によって買った物は、あとになって自分の価値観から少しズレていることに気付いたり、愛着がわきにくいことで使用頻度が下がったりと、あまりよい記憶がないそうです。
ちなみに、列に並ぶことを嫌いそうなお金持ちですが、並ぶことに抵抗がない人もいました。しかし、口をそろえて言われたことは「先頭であれば並ぶ」とのこと。
私の知るお金持ちの方々は、いつも好奇心旺盛です。そのため、すでに誰かが並んでいるお店ではなく、まだ誰も並んでいない新しいお店を見つけては、その先頭に並ぶことで、誰よりも早く情報をキャッチしているのです。
また、お金持ちの界隈では金融投資の話が盛んですが、「まわりが買っているから、自分も同じ銘柄を買おう」とは、すぐにはなりません。
仮想通貨(暗号資産)への投資がSNSなどで話題になった頃に、一般の方が一斉に投資に向かって行動することがありましたが、情報収集や経験を目的とする一部の方を除き、多くのお金持ちはすぐに手を出すことはありませんでした。
冷静に判断するために
私もお金持ちにならって、季節のセールに行くことをやめました。
そのほかにも、広告の誘惑にさらされることを避けるため、「買いたい物があるかどうかを探すためにお店に行く」といった行動はやめ、以降は「買いたい物があるから、それを買いにお店に行く」もしくは「必要な情報を集めるためにお店には行くが、何も買わない」のどちらかに決めています。
また広告や行列を見るたびにバンドワゴン効果のことを思い出し、「どんな仕組みで感情を揺さぶろうとしているんだろう?」と考えることで、かなり冷静に判断を下すことができています。