配当収入がほしいなら個別株投資

新しいNISA制度のルールを確認したところで、次に、活用の仕方を具体的に考えていきましょう。

まず、配当は不要という若い投資家向けです。超長期での平均的なリターンを求めるのであれば、つみたて投資枠と同様にインデックスファンド、例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)へ投資するのも選択肢の一つだと思います。

その場合、配当や株主優待などがないため、短期的な成果が実感しにくいため、モチベーションをどのように維持するかが課題となります。

また、40代から50代の定年後の生活を見据えた投資家向けで、定期的な配当収入を目的とする場合は、個別株への投資が必要となります。

その場合、NISA口座では損益通算ができないため、個別株へ投資する際には、業績が安定しており、配当が増配傾向にあるなどの鉄板銘柄を選択することが肝要となります。連続増配銘柄、累進配当銘柄などから選択するのも一つでしょう。

天秤の皿には積み重ねて置かれたコイン
写真=iStock.com/sommart
※写真はイメージです

月23.5万円の不労所得を手に入れた投資ルール

この点、2冊目の拙著『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意』(KADOKAWA)では、成長投資枠での買い方について詳述していますので、ご参考にしていただければ幸いです。

内容を超簡潔に記載させていただくと、①20銘柄を1株ずつ買い、②各銘柄への投資金額を均一に調整、するというものです。

20銘柄については一例として、INPEX、JT、花王、アステラス、大塚ホールディングス、ブリヂストン、コマツ、クボタ、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、日本取引所グループ、東京海上ホールディングス、NTT、KDDI、アサヒグループホールディングス、全国保証、オリックスを紹介しています。

上記、以外にも多くの銘柄を紹介していますが、ここでは人気があるため株価が高値で推移してなかなか買いにくい、トヨタ自動車、キーエンス、任天堂について、買い時の判断とあわせ紹介していきたいと思います。