ケンタッキーが美味しい理由は「国産の鶏」だから

最初に基本としてのKFCから。ケンタッキーのオリジナルチキンは広義のからあげ商品の中でも間違いなく最高に美味しいフライドチキンのひとつです。特に本家のアメリカよりも日本の方が美味しいと私は感じます。その理由は日本のKFCはアメリカ本家の繰り返しの要望をはねのけて、国産の鶏を使い続けていることにあります。

そのようなこだわりもあり、かつ秘伝の衣と圧力鍋で揚げる独特の製法からKFCはフライドチキン業界としては最高峰の美味しさではあるのですが、欠点もあります。鶏肉の部位を選べないのです。

私はフライドチキンはジューシーなリブという部位が大好きな一方で、健康にいいむね肉(キール)はそれほど好きではありません。KFCでは9つに切り分けた5種類のチキンの部位のどれが手にはいるかランダムな仕組みのため、外れてがっかりというケースも結構あります。ちなみに好みの部位を手に入れる裏技もあるのですが情報が広まるといけないので割愛させていただきます。

鶏胸肉
写真=iStock.com/fcafotodigital
※写真はイメージです

韓国のフライドチキンチェーンが上陸を始めた

さてこのKFCとファミリーマートのファミチキが現在、日本では2大勢力なのですが、実は今、日本に第三勢力が上陸を始めています。それが韓国のフライドチキンチェーンです。

ご存知の方も多いかもしれませんが韓国は日本よりもずっとからあげ需要が大きい国です。ソウルの飲食街に出かけると焼肉店よりもフライドチキンのお店が多いようにすら感じます。今年の10月、その韓国で店舗数ナンバーワンのチキンバーガーのお店「マムズタッチ」のポップアップ店舗が、渋谷に期間限定でオープンしました。

同社プレスリリースより
韓国NO.1バーガー&チキンブランド「マムズタッチ」(MOM'S TOUCH)

「マムズタッチ」は韓国で1400店舗を展開するハンバーガーチェーンで、その人気メニューが「サイバーガー」という鶏モモ肉のフライドチキンバーガーです。私はお店がオープンした翌日に、まだそれほど行列ができていないうちにと訪店したのですが、これが実に美味しかった。

ジューシーな部位を使ったフライドチキンとレタスをバンズに挟んだバーガーですが、味付けに甘いドレッシングがトッピングされていてこれが実にいい味を出しています。「料理として直球で美味しい」というのが一口食べた感想で、日本に本格上陸したら私の定番メニューになりそうだと確信しました。