医療の常識を疑う必要性

会社の健康診断を受けず、つまり健康数値とは無縁に暮らしていた多くの女性は、痛いとか痒いとか熱があるとかいった身体の異変を自覚しないと医者にいきませんでした。

和田秀樹『病気の壁』(興陽館)
和田秀樹『病気の壁』(興陽館)

対して多くの男性は自覚症状がないのに検診に引っかかって、自覚的な不具合もないのに薬を飲み始め、飲み続けた。

女性は医者から数値を下げるための薬をすすめられる機会がなかったからこそ長生きなのではないかとさえ考えることができるのです。

わたしは数値を薬で正常値に戻すことが、本当に「元気で長生き」につながるのかと、立ち止まって一考する必要があると思います。

つまり医療の常識を疑う必要があるということです。

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