夫婦で対処し、安心して日々を過ごせるようになった
Aさんは、「自分が自分ではない」ような強い感情に見舞われたら、「呼吸法を実践する」「バタフライハグや手足をバタバタさせるなど、身体感覚に注意を向ける」など、フラッシュバックへの対処を習得しました(バタフライハグとは、両腕を胸の前でクロスさせ、自分を両腕でハグするように包みこみながら、手で左右の胸から肩のあたりを優しくたたくことです)。
夫は自分のふとした態度がAさんのトラウマを刺激することを知り、言い方や連絡頻度などに気をつけるよう努めました。
回数は減ったものの、今でも稀にAさんが感情をコントロールできないことがあります。けれど、Aさんは「感情的に夫に怒ってしまっても後できちんと謝ればいい」と自分を許すことができ、「甘えることが許される」ことを実感できるようになっていきました。それによってAさんは、「ずいぶんと安心できるようになりました」と、以前よりも心が軽くなって日々を過ごせるようになったそうです。