どうしても飼いたいなら、いいブリーダーを探すべし

それでも、コーイケルホンディエと暮らしたい! と熱烈なファンになり、飼うための環境が整っているのであれば、出会いを待って家族に迎え、最期まで共に暮らすことはとてもいいことです。美しい容姿、豊かな表情、賢さ、明るい性格と優れた身体能力。相性が良い飼い主と本能を満たせる生活をした場合、最高の相棒になるいい犬です。

私自身、保護団体さんから迎えた、おそらく猟犬ブリタニー・スパニエルの血を引く雑種犬と、自然豊かな場所で暮らしています。賢さと明るさと体力と持久力と神経質を兼ね備えた、コーイケルホンディエと似たタイプのパワフルな犬で、その猟犬らしい奔放さと甘えん坊ぶりにとりこになっています。私の仕事の相棒もしっかりと務めてくれる最高の犬です。

コーイケルホンディエなどの純血種を迎える場合、必ずいいブリーダーを探してください。犬種特有の遺伝疾患が出ないように繁殖管理をし、親犬たちの生活環境を大切にして母体に無理をさせず、犬種スタンダードを大切に守り、犬種の保存と犬質の向上に努めるブリーダーをシリアスブリーダーと呼びます。全国に約2万犬舎あるブリーダーのなかで5%未満しか存在しないと言われているようです。純血種の子犬を迎えたいときは、ブリーダーに実際に会って話をし、犬種愛を確かめ、なにより母犬に会わせてもらうことをお勧めします。

最期まで大切にしながら共に生きる決意を

コーイケルは一度絶滅寸前まで数が減っているため、近親交配に起因する遺伝子疾患には細心の注意が必要です。純血種の中でも、特にブリーディングの際には十分な知識と配慮が必要な犬種です。コーイケルのシリアスブリーダーは数が少なく、また母体を大切にしながら計画的に繁殖しているので、欲しい時にすぐ仔犬がいるということはほぼありません。「しっかりと調べて楽しみに待つ」ことが基本です。これはどの犬種でも同じことです。

人間と犬の写真
写真=©inu*maru
※写真はイメージです

シリアスブリーダーさんから大好きな犬種を迎える。保護施設や保護団体から犬を迎える。どちらも犬を大切にするとってもよいことです。どちらかの方法で、自分のライフスタイルに合う犬を迎え、最期まで大切にしながら共に生きる。そうすればつらい犬たちはいなくなります。とてもシンプルなことなのです。

犬と人が肩の力を抜いて、楽しく笑って泣いて生きていけますように。日本の犬たちの明るい未来を、犬を愛するみんなで作っていきましょう!

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