牛乳アレルギーがある人には豆乳がオススメ

豆乳と牛乳のたんぱく質の含有量はほぼ同じです。含まれているたんぱく質の種類は異なりますが、どちらもアミノ酸スコア(たんぱく質の栄養価を示す指標)が100という、非常に良質なたんぱく質です。

田中越郎『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)
田中越郎『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)

豆乳は大豆たんぱく(ソイプロテイン)、牛乳はホエイたんぱくとカゼインたんぱくを含んだ飲み物です。筋トレが趣味で、運動後に摂取するたんぱく質の種類にこだわりたい人は、目的に応じて豆乳と牛乳を飲み分けてください。たんぱく質の詳細は本書PART2の13をご覧ください。

豆乳と牛乳は脂質の含有量やカロリーはほぼ同じですが、含まれている脂肪の種類はかなり異なります。豆乳には不飽和脂肪酸が多く、必須脂肪酸摂取の一助となります。一方、牛乳には飽和脂肪酸とコレステロールが含まれています。

脂肪の総量が気になる人は、カロリー低減タイプの豆乳や低脂肪牛乳を飲めば、脂肪の細かい種類も気にする必要がなくなります。豆乳と牛乳は、脂肪の種類よりもカロリーを気にしましょう。なお、調製豆乳や豆乳飲料は甘味がつけてあり、カロリーがそれなりに高いので、その点は要注意です。

豆乳は乳糖を含んでいないので、乳糖不耐症で牛乳があまり飲めない人や、牛乳にアレルギーがある人には非常にオススメです。

栄養ドリンクの一番の栄養は「思い込み」

疲労回復には栄養ドリンクという手もあります。多種多様な栄養ドリンクがありますが、その主成分は、①タウリン、②ビタミン、③カフェイン、④その他――のようです。①タウリンは肝臓を助けると思ってください。お酒を飲んで疲れたときに適しています。②ビタミンは代謝を助けます。肉体的に疲れたときに適しています。③カフェインは精神的に疲れたときに適していますが、脳を興奮させて疲労感をゴマかしているだけとも言えます。④その他の代表には漢方薬や乳酸菌があります。

いずれにしろ、1本飲んだからといって疲労が完全消滅することは期待しないほうがいいでしょう。まあ、どれも気休めですね。この手のドリンクで、最も重要で効果的なのは「効くはずだ」という本人の思い込みのようです。

私が飲んだ多数の栄養ドリンクのなかで、最も効いた感じがしたのは、「タフマンスーパー」でした。おそらく、「高麗人参1000mgに加え、さらに数種類の人参エキスなどが入っている」というラベルを見たことが、私の「効くはずだ」という思い込みに火を付けたのだと思います。しかも、価格も高くなく、コスパ的にもオススメです。

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