③考えの整理・明確化・気づき
主に自分の考え方について、何らかの変化があることは1on1の立派な成果だといえます。2つ目のように、問題や課題の発見、解決などの明確なアウトプットがなくても、自分の考えが整理できたり、気づきが生まれたことで十分に成果と捉えることです。なぜなら、時間が限定されている1on1の場においては、話が中途半端に終わることも多くアウトプットもままなりません。しかし、話が途中であっても、対話の中からどんな気づきがあったか、どんな思いつきやアイデアが生まれたか、といったことは抽出できるはずです。
終わりがけに「今日の話で印象に残ったことは?」と尋ねる
実際私は1on1の終わりに、次のような問いを投げかけてまとめることが多いので、参考にしてみてください。
「時間が来たので一旦ここで終えたいんだけど、今日ここまで話をしてみて一番印象に残ったことは何ですか? /一番覚えておきたいことはどんなことがありますか?」
④気持ち・モチベーションの変化
やはり1on1が終わって明確にモチベーションが上がった、前向きな気持ちになったという状態になれれば、部下にとって良い時間だったと言えます。
たとえば、部下が抱えている問題が解決したり、これから進むべき方向性が見えてすっきりするなどは、わかりやすい例と言えます。
一方、必ずしも何かが解決していなくても、人は話を聞いてもらえるだけで気持ちがすっきりしたり、上司だからこそわかってもらえたことで安心できるということもあります。
ですから、気持ちに変化をもたらすには、部下側は自分の思っていることを極力話してみること。そして上司側は、部下の話を聞いて正確に理解することに努めることが大切です。