会話を盛り上げるにはどうすればいいか。話し方講師で心理カウンセラーの桐生稔さんは「ときには『どうでもいい質問』をはさんだほうがいい。そうしたほうが会話に緩急がついて、場が盛り上がりやすい」という――。(第2回)
※本稿は、桐生稔『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
「笑える質問」とはなにか
【笑いが生まれる質問】
三流は、変な質問で場をしらけさせ、
二流は、無理に笑わせるような質問をし、
一流は、どんな質問で笑いを生む?
三流は、変な質問で場をしらけさせ、
二流は、無理に笑わせるような質問をし、
一流は、どんな質問で笑いを生む?
盛り上がる会話には、やはり「笑い」も大事な要素です。プロの芸人さんのように爆笑を生み出す必要はないと思いますが、それでも思わずクスッと笑ってしまうような会話ができると、その場がパッと明るくなります。
笑いもまた、質問から生み出すことが可能です。「笑える質問とは何か」。これだけ考えるとなかなかハードルが高そうですよね。こういう難しいお題を考えるとき、我々講師がよくやる手法があります。それは、「反対から考える」です。
まず、「笑えない質問とは?」ということを考えます。たとえば、「○○で災害が発生しました。そのことについてどう思いますか?」と質問されれば、相手は笑わず真剣に答えると思います。会社の会議で、「先月の経常利益はいくらだった?」と質問されても真面目に答えるでしょう。こういった真剣なテーマに笑いを混ぜたら不謹慎です。では、その逆は?
「適当に答えても問題ない質問」、つまり、くだらない質問やどうでもいい質問です。