また会いたいと思われる人は、どんなコミュニケーションをしているか。教育コンテンツプロデューサーの犬塚壮志さんは「交渉やデートの最後では、感想やお礼で締める、同調を促すといい。人は『最後』のときに感じた感情をよく記憶する」という――。
※本稿は、犬塚壮志『頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術』(サンクチュアリ出版)の一部を再編集したものです。
面接で「最後に何かありますか?」と聞かれたら
「終わりよければすべてよし」「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあるように、人は去り際が肝心です。
これは交渉にも当てはまる考え方です。交渉を終えて相手に持ち帰ってもらい、内容を検討してもらっていい返事をもらいたい。あるいは、次回の交渉を有利に進めたい。このようなときおすすめなのが、交渉での去り際を相手の喜ぶ話で締めるようにすることです。
人は、「最後」のときに感じた感情をよく記憶します。そのため、去り際は情緒的な話し方で相手に好印象を残しましょう。
たとえば、就活や転職の面接で面接官から「最後に何かありますか?」と聞かれたら、熱意を込めて就職先、転職先での未来の自分像を伝えてみてください。
「御社のDX部門に従事することができたら、5年後には新規事業の立ち上げにもチャレンジしたいと考えています」
その企業が若手のチャレンジ精神を大切にしているのであれば、面接官は面接の最後に、具体的なイメージを思い浮かべることのできる熱意あるメッセージを受け取り、あなたに好印象を持つはずです。