SEOの影響を受けない検索エンジン

企業のSEOは、多くのユーザーが使用するGoogleへの対策が大半です。そのためGoogleで検索する場合、上記のようなSEOの影響を受けて、本当の情報が探しづらくなっていたり、見つからない状態になっていたりする可能性があります。

それを防ぐためには、Google以外の検索エンジンを使う方法があります。お勧めは「DuckDuckGo※2」です。DuckDuckGoは「ユーザーの個人情報を一切保存しない」ことを宣言しています。検索結果のクオリティもGoogle同様に高いと言えます。DuckDuckGo向けのSEOはほとんど行われておらず、自分の知りたい情報を偏りなく集めることができます。

また、個人情報を取得しないということで、DuckDuckGoではパーソナライズの影響も受けません。例えばGoogleで「ラーメン」と検索すると近くのラーメン屋のウェブサイトなどが出てきますが、DuckDuckGoなら「全国の人気ラーメンTOP20」といった記事が上位表示されます。

※2:DuckDuckGo(https://duckduckgo.com/

自分の見たい広告が表示されるようにする

知りたい情報を探しているときに、見たくない広告に邪魔をされる。一度ウェブサイトを見ただけで、ずっとそのサイトの広告が表示される。誰にでも経験があると思います。不要な広告をなるべく少なくする方法を紹介します。

Googleなどの検索エンジンでの検索結果はパーソナライズされているというお話をしました。これは広告も同じです。

江尻俊章『ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける』(クロスメディア・パブリッシング)
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Googleはユーザーにとって興味がありそうな広告を表示しようとしているのですが、実際には不要な広告が表示されて気になることも多いはずです。例えば、一度転職サイトを閲覧したらどこのサイトに行っても転職サイトの広告ばかり表示される、あるいはせっかく集中してYouTubeを見ていたのに広告に中断される、といったことがあると思います。

そんなときは、Googleの「マイ アド センター※3」で見たくない広告の表示を減らしましょう。このサイトでは、ユーザーが興味を持ちそうだとGoogleが判断した広告のトピック、企業やサービス、実際に表示された広告内容などを確認し、表示回数を減らすことができます。また、興味のあるトピックや企業があれば、表示回数を増やすこともできます。

※3:マイ アド センター(https://myadcenter.google.com/

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