スズメバチに襲われたら全力で逃げる

スズメバチが人間を襲うのは、人間がうっかりして巣に近づいてしまったときが多い。山を歩いて数匹のハチが周囲を飛んでいたら、近くに巣があるかもしれないので、ゆっくりその場から離れよう。

スズメバチは黒い色や甘い匂いに反応する。野外では帽子をかぶり、黒色のウェアの着用は避け、化粧や香水、整髪料、制汗スプレーなどは使わないようにする。万一、気づかずに巣に近づいてしまい、ハチが集団で襲いかかってきたときには、全力で走って逃げるしかない。スズメバチの攻撃範囲は長くても80メートルほどといわれているので、攻撃してこなくなるまで遠ざかろう。

ハチに刺されてしまったら、傷口を強くつまんで毒液を絞り出しながら、流水で洗い流す。その後、抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏をたっぷり塗っておく。濡れタオルなどで患部を冷やすと痛みが軽減する。

ポイズンリムーバー(毒を吸引する簡易キット)については、エビデンスがないとされるが、実体験から効果を認める声も少なくない。症状が現れたら、進行を一時的に緩和するアドレナリン自己注射キット「エピペン」を処方するのがベストだが、ない場合は一刻も早く病院で治療を受ける必要がある

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