対応例や質問例も豊富な「1on1の教科書」

最後にご紹介したいのが、第7位の『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』。著者は、女性活躍に向けた社外メンター・社内メンター制度支援に携わってきた池原真佐子さんです。

池原真佐子『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』日本実業出版社
池原真佐子『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』日本実業出版社

池原さんによると、相手と初めて行う1on1の基本的な流れは、(1)オープニング、(2)ボディ、(3)クロージングの3ステップです。

第1ステップの「オープニング」は、最初の6分の1ほどで行います。アイスブレイクをして、お互いのことを知りましょう。事前に自己紹介シートを交換しておくのもおすすめです。

第2ステップの「ボディ」では、全体の6分の3から6分の4の時間を使って、1on1の目的や流れを簡潔に伝えるとともに、大きなゴールを決めます。その後は、相手の現状について詳しく聞き、小さなゴールとして具体的な目標を設定しましょう。

第3ステップの「クロージング」は、最後の6分の1ほどで行います。対話の内容を簡潔にまとめて共有し、1on1の感想を聞いた後、ポジティブなフィードバックをしましょう。

女性部下や後輩のキャリアを後押しするめの1on1のコツが詰まった本書。シーン別の対応例や質問例も豊富に掲載されており、今日からすぐ役立つこと間違いなしです。

今月も、プロジェクト・マネジメントから資産形成、人事改革まで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第1位だった『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』が第17位、第2位だった『週末朝活』が第14位、第18位だった『信用2.0』が第9位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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