このように重力に対抗して姿勢を保つために筋肉が働くことを、「抗重力筋作用こうじゅうりょくきんさよう」といいます。

筋肉が縮むということは、緊張するということです。つまり、まっすぐ立ったままの状態でいると常にどこかの筋肉が緊張し続けるため、疲労を生むのです。

たとえば、壁に寄りかかれば体重が支えられると共に揺れる方向が制限されるので楽ですよね。椅子に座れば立っているときよりも楽ですし、背もたれがあればもっと楽です。

体をゆがめず、リラックスできる「最高の姿勢」のつくりかた

では、体を疲れさせることなく正しい姿勢を保つにはどうすればいいのか。

整体スクールを25年経営してきた私が、長い間、模索した末にたどり着いたのが、“休めのポーズ”です。そう、学校の朝礼などでやっていた、あの「休め!」のポーズ。このポーズが、正しくもリラックスした、究極の姿勢なのです。

正しい「休めのポーズ」は次の通りです。

まずは、正しい「気をつけ」の姿勢で立ちます。このとき、かかとは軽くつけて、つま先は11時5分くらいの角度に少し開きます。

それからどちらの足でもいいので、片足を半歩ほど斜め前に出し、後ろ足に6~7割の体重を乗せます。

足を広げることによって土台の部分が大きくなり、安定しますよね。また、ほんの少し後ろに寄りかかった姿勢なので、体の揺れる方向は前後だけに限られます。

こうして抗重力筋の緊張が少なくなり、疲れが軽減されるのです。

ポイントは、後ろに寄りかかりすぎないようにすること、特に後ろ足のひざをしっかりと伸ばすこと、肩を後ろ回ししてから腕を下ろして親指が正面を向いた状態にすること。この3点を意識してください。